2005年06月26日

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色々と読む本の中に、お料理人の方が書かれた本がある。
この本もそのひとつ。仕事へのプロとしての視点、姿勢には得るべきものがたくさんある。

その中でも特に心に残った
“プロの仕事は細部に宿る”という章。
“完璧な仕事といい加減な仕事の差は、どんな所に現れるのか。ひとつは隅々まで気を配れるかがものをいう。掃除にたとえれば、四角い部屋を丸くはくようなのはダメで、テレビの裏側のほこりまできちんと取れるようなきめ細かさだ。”

まったくそのとおりだと思う。
確かにテレビの裏側のほこりは、ほとんどの人には見えないし、関係ないと思うかもしれないけれど、そういうこだわりが、そのスペースの格を作っていくのではないかと思う。

結婚式の会場や挙式の設営をするときに、それを“物の設置”だと考えると、それはただの作業になってしまう。椅子が80脚必要なら、そこに多少まがっていても80脚のいすがあれば事足りる。

けれど、“スペースを作りだす”という視点をもったとき、作業は仕事になる。どこからみても、わずかの狂いもなく、驚くほどにピシッと椅子が並べられていると、そのスペースには凛とした空気が流れる。
なんともいえない気持ちのよさ。

引き出物の袋を椅子におくとき、袋の紐は袋の中にいれるか、出すか、
お箸袋に入った箸をたテーブルにつけるとき、箸が袋の真ん中に来ているか?
席札はテーブルの同じ位置に置かれているか
いすはまっすぐに並んでいるか
マイクのケーブルはきれいにまかれているか‥

そういう細部にこだわりをもって、私達はお祝いの場を作っている。

(13:46)

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